アレルギー性疾患、原因不明の病態、神経疾患等に対し自然治癒力を最大限に高めることによる回復を目指します。

ももち東洋クリニック

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暮らしの中の漢方

  • 東洋思想で腹を重要視

 「おぼしき事云はぬは腹ふくるゝ(そうあってほしい事を口に出さないでいるのは何かと不満がたまることだ)」とは兼好法師の言葉です。「腹が立つ」「断腸の思い」など、東洋の思想では腹を重要視しています。
 病気が長引いて抵抗力が衰え、この大事な腹が冷えて機能失調に陥ったらどうでしょう。一般的に病気は熱性に始まり、経過とともに寒性となり、反応の場も表から裏(消化管)へと移っていきます。その結果、腹痛、腹満、下痢あるいは便秘など腹部の様々な症状を呈します。この時期を「太陰(たいいん)病」と呼んでいます。
 36歳の女性。夕方になると右下腹が張ってきて朝方の排便とともに軽快するということを毎日繰り返していました。様々な検査でも特に異常はありません。一種の過敏性腸症候群と考えられ、診察するとおなかが冷えています。「大建中湯(だいけんちゅうとう)」というおなかを温める漢方方剤を処方したところ、数日で腹満はほぼ消失しました。食生活の変化や様々なストレスは身体を消耗させ、結果として腹を冷やすようです。我々は古くから腹に注目していましたが、最近では「メタボ」で注目されているようです。

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